2025年5月19日から6月3日にかけて、JICA技術協力プロジェクト「インドネシア離島における持続的水産開発促進プロジェクト」の一環として、インドネシア海洋水産省人材開発庁の幹部職員および研修普及センターの講師ら8名を対象とした本邦研修を、東京、静岡、千葉および長崎にて実施しました。
本研修では、日本における水産政策や技術、人材育成、流通・加工の現場を視察し、インドネシアにおける制度設計や教育改善に資する実践的な知見を得ることを目的としました。
研修参加者は、水産庁や長崎県庁における水産政策・制度に関する講義のほか、焼津水産高校での教育現場視察、長崎の高度衛生管理型の魚市場、水産加工施設、マグロ・ブリ・シマアジの養殖場などを訪問しました。各訪問先では、制度の特徴や先進技術、マーケティングを活用した地域振興の取組に強い関心を寄せ、活発な質疑応答や意見交換が行われました。
また、日本の現場で活躍するインドネシア人技能実習生・特定技能実習生との交流を通じて、教育制度や技術指導、人材育成のあり方に関する実践的な知見も得られ、今後のインドネシア国内における水産教育や人材育成制度の改善に向けたヒントとなりました。
インテムコンサルティングでは、今後もこのような国際協力・技術移転事業を通じて、各国との連携を一層強化し、持続可能な地域開発と人材育成に貢献してまいります。