プロジェクトは、計画立案、実施、モニタリング、評価というサイクルで進められていますが、そのサイクルの管理手法をプロジェクト・サイクル・マネジメント(PCM)といいます。
プロジェクトの開始前、実施中、終了前および事後の各段階で調査業務(計画策定調査、中間・終了時・事後評価調査)を実施しており、プロジェクトの的確な運営管理が求められています。
インテムコンサルティングは同手法を用いた多くの調査経験を有しており、専門的な見地から、コンサルテーションを行っております。
インドネシアの地方道路は、安定的な状態で管理されている国道と比較すると、同じようなレベルで維持管理されているとはいえません。 その原因として、維持管理のための予算不足、維持管理・予算作成システムの不備による不適切な予算配賦、維持管理ノウハウの欠如などがあげられています。
そこで、本プロジェクトでは、①地方道路を管轄する実施機関の業務遂行能力の向上②地方道路維持管理計画の策定、③実践的な技術手法の開発という3つの成果を掲げ、最終的には地方道路事業の円滑な実施を目指すものでした。コロナ禍の影響もあり、約1年半の期間延長がありましたが、2024年3月に無事終了を迎えることができました。
弊社はプロジェクト・モニタリング及び研修計画を担当し、現地ではワークショップを通じて、指標の設定や進捗状況の確認、研修内容の議論などを行い、実施機関関係者と連携しながら各種活動を円滑に進めてきました。
パキスタン・イスラム共和国のパンジャブ州は、当国最大の人口を有する州であり、複数の物流経済拠点を擁します。 同州が管理する道路総延長は、当国の約3割に達しており、旅客や物流の多くは同州の道路に依存し、道路網の整備は、当国の経済・社会成長の観点からも極めて重要です。
パンジャブ州では、道路・橋梁にかかる適切な維持管理が喫緊の課題となっておりますが、道路・橋梁の維持管理予算が著しく不足し、限られた予算で適切な優先順位を付け、道路・橋梁アセットの長寿命化を図っていくことが目標となっています。
しかしながら、技術者の人材・技術不足、データベース・システムの未整備といった道路・橋梁維持管理にかかる慢性的な問題を抱えていることから、同州の道路・橋梁維持管理にかかる技術力の向上を目的として、本プロジェクトが実施されています。弊社は、プロジェクト・モニタリングを担当し、効果的かつ円滑な事業運営管理を進めております。