当社が概略設計時からコンサルタント業務を担当した、一般文化無償資金協力「タジキスタン国立文書館書籍の保存、デジタル化及び利用のための機材整備計画」が完工し、2025年5月6日に首都ドゥシャンベにある国立文書館にて、タジキスタン文化大臣ご臨席の下で機材引渡式典が開催され、在タジキスタン日本国特命全権大使、JICAタジキスタン事務所長など多くの方が参列し、本事業の完工と国立文書館の今後の発展を祝いました。
タジキスタン国立文書館は、同国で今日まで出版された書籍200万点以上を収集・保存しています。本事業では、これら貴重な書籍を適切な環境で保管し、さらにデジタル化によりデータベースの構築と利用のための電子図書拡充をするための機材を整備しました。機材内容はブックスキャナー、サーバー、印刷・製本用機器、火災報知器、エアコンなどです。
本事業は2020年に調査予定でしたが、コロナ禍により現地調査開始が1年遅れ、その後の詳細設計・入札を経て、この度機材を引き渡し、完工いたしました。時間を要したものの、タジキスタン側に満足していただく機材を整備でき、また無事に事業完工し安堵しています。今後は、これら機材が有効活用され、より多くの人々に貴重な書籍を様々な形で届けられることを祈念しております。
引渡式典では、本事業に対する当社の貢献が認められ、感謝状の盾をいただきました。